勉強会と私
id:rerenote が 勉強会回想をするはずだったけど? という記事を書いていて、その中に出てくるBOTつくろう会の主催(会長?笑)として、この流れに非常に興味を持ったので、私と勉強会について、主に主催者としてのあれこれを書いてみたいなと思います。
初めての勉強会
私が初めて勉強会というかセミナー的なものに出たのはPHPカンファレンス2005でした。当時PHPという言語を知らなかった会社員三年目の私、PHPで実験的に次のプロジェクトをやってみよう!という流れの中にいたので、とりあえずこういうイベントもあることだし見に行ってみよう!ということがきっかけでした。その時、とてもラッキーなことに、最初のセッションが「XAMPPを使ったWindows上での開発環境構築」というセッションがあり、いきなりPHPがぐっと身近になりました。
まあ、そのこと自体は単に「ためになったなあ」というレベルだったのですが、その後のライトセッションにて、現グリーの藤本真樹さんの「Ethnaのいいところとわるいところ」の発表の仕方(いわゆる高橋メソッド的ライトニングトーク)に心を打たれました。なにこれ、おもしろすぎるんですけど。と。
勉強会を開催する
2007年。入門マッシュアップ(Twitterを用いた(?)API勉強会) という勉強会を立ち上げました。そもそもこの勉強会は、私が参加していたmixiの「WEBサイト制作勉強会」というコミュニティで立ち上げよう、というところで始まりました。このコミュニティは、勉強会とは書いているものの、オンライン上で質問をしたり、といったところが主であったので、リアルに勉強会をやってみる、ってなったら・・・ひとってくるのかな?っていう試験的な試みでした。
というかこんなころからTwitterのAPIを触っていたんですね・・・。
この時、もっとも重要だったのは、そもそも自分には勉強会開催のノウハウはないこと。発表資料程度ならどうにかなるものの、会場の確保や予算の立て方、どういったやりかたをすれば参加者満足が得られそうか?そういった議論を仲間内でいろいろやりました。事後アンケートを取ったり、なんていうのも、手探り勉強会ならではのものだったと思います。この会では、実際にはほぼスタッフとも言えるような友人が参加者(全15人程度)の1/3くらいいるという状態で、参加費におやつを含めて集めたりと、いろいろなことをやってみました。
そこからそのコミュニティを中心に一度定期的にセミナー形式の勉強会を開催しましたが、途中大きな事件が起こります。それは、発表者を集める過程で立候補してくれた人が、当日、イマイチな発表をしたり遅刻したりするという事態でした。結果、受講者アンケートの中に「金とってるってレベルじゃねーぞ」的なことを書かれる(費用は基本実費で講師謝礼的なものはとってなかった)など、準備大変の割に実入り(開催で得られる物。人脈など含む)が少ないよね・・・っていう話になりました。
そうなんです。勉強会の主催は特に「実費がかかる場合は大変」なんです。会場の予約がかなり大きな問題で、例えば一人当たり100円取ることにしたとしても、参加者からしたら「お金を払っている」っていう意識になってしまうのです。
その後しばらくして
2009年8月15日、BOTつくろう会の第一回を開催する運びとなりました。
BOTつくろう会を主催できたのは、これまでのノウハウが非常に生きた部分があります。
事前に参加してくれそうな人を募った
- そもそもそれをまずベースにしてみないと日程も決まらないし
- そしたら会場提供者が現れた
- プログラム未経験者(ターゲットとしてみたい新しいユーザ層)を獲得
- しかもTwitterではアクティブな女性ユーザ。これはひとつのペルソナになる!
なんせ会場を確保することが結構大変だった、という印象があったもので、この問題が片付いたことは非常に大きかったです。さらに、
スタッフを確保した
これが実際は非常に大きかった。そもそも会の内容をどのようなものにするか。これは主催者ひとりではなかなか決められないんです。それまでやってきた勉強会も、基本的には友人の支え、意見があってこそ実現できた。この練りがかなり大きいんですね。全何回でやるのか?何時間やるのか?発表してくれる人はいるのか?こういったことを議論することが、勉強会を運営するにあたって考えておくとあとあと良い、ことだと思います。
あっ。。。こういう話は「つまみぐい勉強法」とかで読めますね・・・(笑
話変わって
mixiで勉強会を実施するにあたって、ひとつの不安がありました。それは「参加者のレベル」です。実際自分がmixiで人と出会うようになったスタートは「バスケットボール」でした。バスケを通じて「初心者歓迎」などのイベントに参加して、そこで楽しむことができた。それが自分にとってのmixiのいわゆる出会い系(笑)としての使い方だったのです。
しかし、そこで「初心者歓迎」といってもほとんどが部活経験者。本当の初心者なんて言ってしまえばカモにされる意味での歓迎、、というチームも少なくありませんでした。なので、例えば勉強会を実施するにあたって、そこはとにかく具体的にしよう。と思うようになります。初心者とはどの程度のレベルを指すのか。インストールしたことがないのか。やったことがあるけど趣味レベルなのか?など。
そういう意味で「私がそのターゲットのペルソナです!」っていう人が現れると、ものすごーくラクなんです。ぜひそういう人にはスタッフになってもらいたいんです。
また、そのイベントに参加しても「いわゆる常連」たちの間に入っていくことができない!というイメージを持つことがあります。なので、私としてはあまり「常連っぽさ」というのはイベントの中からは消していきたいと思っているのです。参加比率としては常連:スタッフ:その他=1:1:2 くらいが理想?
主催者の不安
などなど。勉強会の主催者として、自分が悩んできたこと、経緯、気を付けていること、などをちょっと書いてみました。
その後Python初心者勉強会、などちょこちょことイベントを開催しております。このあたりになってくると、Twitterの存在が非常に大きくなってきて、「BOTつくろう会の主催の人のイベントだから〜だよ」っていうなんとなくの(よくも悪くも)評判が立つようになります。
そうなってくると、割とラクっちゃラクなんですが、「前はよかったのになんで形式変わっちゃったんだろう」って思われていないかな?とかいろいろな悩みが出てきます。これについては今度また書こうと思います。(本当か?)
最近の勉強会への付き合い方
今までの勉強会で知り合った方に関してはできるだけ、スタッフ的なことをしていくように心がけています。
これも、今度書きます。
主催者の立場からお願いしたいこと
- 主催者にはいろいろフィードバックしてあげてね喜ぶよきっと!
- 主催者はほんとに今回の勉強会がよく出来たのか、常々気になっています。一言お声がけするだけでも、ああ、それなりにはよかったのかな、って思ってもらえます
- どうして参加したのかなども伝えると良いかな
- スタッフ的なことをしていただけると本当に嬉しいです
- 固定観念(発表させられる、拘束されるなど)を持たず、どんなことでもお手伝い。スタッフをやることによって得られるメリットは間違い無くあると思います。(これも今度書く)
- /人◕‿‿◕人\ 僕と契約して勉強会スタッフになってよ!
他にもありそうだけどとりあえず。
その他今後書きたいこと
勉強会という名前に参加者が期待してしまうこと
受身のほうがたしかに参加はしやすい・・・けど...
そのためには主催者がいろいろがんばらないといけない。その対価に見合うものとして参加者は何を払うのか?(極端にいえばそれは金銭かもしれない)
いつもありがとうございます
参加してくれる皆様。興味を持ってくれている皆様。感想などをお寄せくださる皆様。お誘いしていただける皆様。
それから自分の関わる勉強会に初めて出て、その後勉強会にどんどん出てみるようになった、などというご意見を頂戴することがあるのは本当に自分にとっては嬉しいことなのでそういうことは臆せず、またはブログ、Twitterなどでお伝えしていただけると自分はとても嬉しいです。
例えば...