Google+がビジネスツールに向かないたったひとつの理由
はてブつきっこないのにこんな題名にするという自爆テロ。
Google+がビジネスコミュニケーションをするのに向いている、というハナシがちょいちょい出ている。
【SNS】Google+に期待するビジネスでの活用とか。
たしかに、「自分が情報を公開する場合に範囲を制限する」ということに関しては、Google+の使いやすさというのはあるし、意図しないところへ情報が出て行くリスクは低いだろう。ただ、これは日記の公開範囲を指定できるmixiやFacebookもある意味同様であると言える。そこで、これはSNSの持つ機能としてどこまでを定義(?)するのかによるのかもしれないが、「その範囲、ほんとうに正しいですか?」という問題が出るような気がする。
弊社でのFacebook
私の勤務先では会社名の非公開グループを作成し、社内掲示板さながらの投稿がなされている。(どちらかといえば社内の正式なツールというよりも雑談などを許容する比較的ゆるい場である)
当初は本当にゆるい目的でつながっておきたいユーザ向けに私が作成したグループなのだが、3.11 以降会社としての正式なグループとして運用され、有志による管理人、ではなく、きちっとした管理者による運営が求められるようになった。
例えば、退職者が出た場合に、このメンバーはそれまでの認識では「弊社と弊社に関わったことのある友人のような仲の良い関係」としてグループに参加していたのだが、「社外秘の情報がたとえ元社員とはいえ漏れるのはリスクだ」という考えに当然移り*1、グループから外す運用としている。弊社のようなそんなに大きくない企業においては、まだ有志によりグループ退会をさせる運用ができたとしても、やはりきっちりとした管理者がいる心強さというのはある。
グループ(サークル)のメンテナンスが重要に
そこで、Google+のようなタイプの場合、その「サークルに属するか属しないか」はあくまでも投稿者にしか制御できないという問題が発生する。何らかの理由で退職者のお知らせを見逃したりするだろう。また、重要なお知らせ*2を、投稿者があなたをサークルに入れるのをうっかり忘れて流してしまうかもしれない。
また、その所属に属するメンバーが他の(組織の管理者の知らない範囲に向けて)ユーザに何の情報を送信したかわからない、というのは、ビジネスユースのツールとして使えないのではないだろうか。
ビジネス用のGoogle+が年内に登場予定 なーんて記事もあるし、ここらへんはもしかしたら改善されるのかもしれませんけどねー?ビジネス用、という意味ではまだそういった観点はないみたいだけど。
ま、Google+は、GoogleApps+ ではないからね。
あ、あと、いわゆる「ビジネス用」は「マーケティング的なこと」の意味であって、グループウェアには興味がないのかもしれない。