tetsunosukeのnotebook

tetsunosukeのメモです

荻野さん。

若い頃は皆誰でも、外見のかっこよさにひかれます。
いやいくつになってもそうなのかもしれません。
でもそんなものは、その気になれば誰だってたやすく手に入れることができるのです。
本当のかっこよさ、本当の強さとは何でしょうか?

思い出してください。
私たちがまだ幼い頃のクリスマス・イブの夜のことを。
あの頃はまだ私たちの父親は若く、きっと会社では楽しいことなんか何一つなくて、いやなこと、腹の立つことばかりだったことでしょう。
ところが昼間どんなことがあっても12月24日の夜は、左手にケーキをもって、右手におもちゃをもって、あなたに向かって笑いながら
「メリークリスマス」
って言ってくれましたよね。
あなたにもいつか同じことができますか?


大学合格に一番必要なものはあなた自身の強さです。
現在のあなたの偏差値でも、今通っているもしくは卒業した高校の名前でもありません。

たとえ今日の努力が実を結ばなくとも、また明日立ち向かう決心をしてください。
同じ場所をたたき続ける雨つぶのように生きてください。
あなたのお父さんがずっとそうしてきたように・・・。
それが強いという事ですから。
それが一番パワフルな生き方なのですから。
何万回、何億回とたたき続けることによって、雨つぶはやがて大きな岩をもそして山をもくずします。


人が大きな夢に向かって努力する姿はときとしてとてもこっけいでムダに見えます。
その人の能力がそのレベルに達していなかったらなおさらです。
でもそのみっともない努力こそが唯一不可能を可能にする手段なのです。

この一年のスタートに次の言葉を送ります。私の人生観そのものです。

「運命とは受け入れるべきものではなく、自ら選び創り出すものである」

「人は不可能だと思うとき、やりたくないと決心しているのである」


私たちが日本人であることの最大の幸せは、自分で自分の人生が選べること、未来に起きることをあらかじめ自分で決められることだと思います。
しかしそれは同時にとてもきびしく、他の誰のせいにもできないことでもあるのです。
あなたが今置かれている全ての現実は、皆あなたが過去に選択した結果です。
まずそれを心から認めなさい。
そして努力さえすれば夢が実現出来る環境に感謝しなさい。
すべてはそこから始まります。

この方は僕が浪人したときの最初の東大理系数学という授業の先生でした。他にも東大英語の富田一彦さんという方に僕はものすごい強い影響を受けているのですが、この二方に共通して「感謝」という言葉が出てくるんです。

富田さんは「浪人おめでとう」といいましたが(笑)
親が浪人させてくれてるんでしょ?良かったですね、と言いました。

日本は平和な国で、今いろいろ我々に与えられていることが当たり前のように感じています。誰かのせいにしたくなることもいろいろあるけど、恵まれた中で、しかもそのほとんどを自分が選択したのだ、という事実を認め、感謝すること。これを忘れちゃいけない、と思った。

今、自分は「自分の人生を選択」っていう位置を近々数年にわたって選択していくと思うんだけども、その中で出会っていく人のこととか、いろいろ大切にしていかないとね。