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tetsunosukeのメモです

データ運動会に行ってきた

データ運動会って?

こちらのイベントです。
http://atnd.org/event/E0019571

スポーツの秋ということで、ワタクシが見るのもやるのも大好きな野球のデータについてのアイデアソン・ハッカソンをやるということで参加してきました。

データ提供元はもちろんデータスタジアム様。

現状、プロ野球ファンは1000万人、16%くらい減っている状況で、テレビ放送が少なくなったりしている今、野球離れの進んだ若年層をターゲットにした野球を面白いと思わせ、野球市場を活性化するアプリを作ろうぜ、というテーマ。

データの可視化

データアーティスト様、アイオイクス様からも、データの可視化についての事例の紹介や、インフォグラフィックの注目度などのお話を頂きました。

データの見せ方3箇条
  • デザイン<データ の関係は崩さない : 何のデータかわかるようにする
  • データを入れすぎない
  • データは必ず信用できるものを使う

など、参考になりました。

アイデアソン

ラーニングプロセス 矢吹様、イノベーションファシリテータ・ワークショップデザイナーであるとのことで、マンダラートからはじめとして、他花受粉などのプロセスでとにかくアイデアを出しては交換し、最終的に投票で良いと思ったものをハッカソン用の元ネタとして使うということで。

個人的には、野球をどう身近にするか、ということで、イケメン度や好きになれそうな選手をレコメンドするアプリや、カードバトルなどで隠れたうんちく要素が発動(清原が泣き出して守れないとか、誰それは中学の先輩だから頭があがらないとか)するゲームとか、記録達成の日を予測してその日にスタジアムにいると記念品がもらえるとか、をアイデアとして出しました。

ハッカソン

自分が参加することになったチームは当初「監督よりも優れた采配ができるか?」というのをクイズ・投票形式にする、というアイデアでした。勝利に対しての寄与率みたいな数字がモデル化されているので、それが上下するかなどで算出できるかな?と思っていましたが、そもそも采配を当てたところで野球を見る人って楽しいのか?ということになり、再度議論した結果、一球速報に、それぞれの対戦でどちらが勝ちそうなのか?というのを判定するアプリにしました。勝ちそうな要因にパワプロなどである、特殊能力(初球・ランナー有・連発など)を可視化し、解説者がなぜ「今はバッターが有利」などというコメントをするのか、理解可能にする、という案に落ち着きました。

私以外のメンバーが統計系の大学院生だったので、モデルの作成は彼らに任せ、私はPHP+MySQL+JS+TwitterBootstrap での画面側を作りました。

下記のようなアプリができました。

f:id:kidd-number5:20131008121434p:plain

データスタジアム賞 を頂きました。実際にサービスを行っている一球速報をさらに改善できるアイデアであったということで、アイデアを練りなおして、ユーザ目線に何度も立ち返ったことが一つのポイントであったと思います。

その他のチームでは
  • ストライクゾーンの判定に偏りがあるかを調べ、審判が贔屓しているか?を調べるアプリ
  • 良妻判定 結婚した後の成績があがったかどうか、を、ピンチ・チャンス時の成績をもとにして判別
  • カープの応援であるスクワットをスマホセンサーで検知して、全国ランキングを作ったりするアプリ
  • 捕球した打球の重心からの距離、標準偏差などをもとに守備範囲を見える化する
  • 連打を浴びた、などの状態からパワプロのピヨり状態の推定
  • ストライクをボウリングと勘違いする人がいるのでそれなら対戦成績から打球の飛ぶゾーンを算出してボウリング
  • 選手の強さを定義してそれを倒した成績等から判定する隠れたお得意様を探すアプリ
  • ピタゴラス勝率などの数字から、ビール指数というビールがおいしく飲めそうな試合、タイミングを探るアプリ

上記概要だけだと工夫や面白さがちょっと伝わらないのですが、それぞれ独自の指標を作ったり、すでにある指標のビジュアル化、アプリとしてもスマホのセンサーを使ったりと、なるほどこういう着眼点で見せるというのは、同じデータを使っていてもやり方がいろいろあるのだなと、盗むべきところが多いイベントでした。
 

感想

メンバーによってアプリ屋がいなかったので、統計モデルの作成までにとどまったところや、初めてJavaScriptを書いた!みたいな人たちもいて、何かしらバランスを考えられたらよかっただろうな・・と思いつつも、それはそれで面白いかも・・・なんて。

しかし優勝したチームはアイデアソンの初日の後に飲みに行ったり、夜中まで実際に開発をしていたそうで、学生さんの若さと優秀さにただただ唖然としたし、同時に羨ましくも思いました。(おっと、学生さん以外も夜中までやっていた方がそのチームのリーダーでした。すごすぎる!)


また参加してみたいし、弊社にはスポーツ関連の写真が大量にありますので、これらを使ったハッカソンなどもご提供できると思います!


当日のイベントがNHKさんのニュースになっていました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131007/k10015088001000.html