統計検定二級に合格しました
統計検定二級合格!
久しくRとかに関しての記事を書いていなかったのですが、特にアウトプットできることもなく、ひたすらインプットの日々でした。
2011年の二級合格者は143名(41.3%)、2012年の合格者は319名(37.98%)ということで、少なくとも500人以内には入っていることになります:-)
まあ受験してみようと思ったのは、なんといっても新しかったからでして受かったらネタにできるだろうと思いこうしてネタにしています。
当日
受験会場は東京大学。ほら。東大(で)受験とかかっこいいじゃないですか!現役の時に受けておけばよかったよ!という悔しい思いもしつつ、ここが受験会場になりそうだったことも受験動機の一つ。なんせ受験者数そんなに多くないわけですから、会場がここになるのは確実!
当日周囲を見ると、結構なお年の人が2割くらい?学生が5割くらいという印象。学生さんはゼミとかでまとめて受験したりとかもしているみたいで、単位の認定条件になっているのかもしれない(あとでTwitter検索してみたら規模によってはそれこそ団体受験しているみたい)
若いもんにはまけんぞー、とサラリーマンがんばる。
試験はといえば、なんせ二年目の試験なので一年目に出たものをばさっと捨ててヤマを張った部分もあり、それが問一から出てちょっと喜ぶ。まあヤマはるようなレベルの問題じゃないんだけどさ。
あとはまあばっちりな問題と全然わかんなくてそれこそカンで答えた問題もちらほら。そして時間内には終わったとは言いがたい状態で試験を終えました。
面白かったのはコンプガチャだろ!って問題が出たことw やはりこういうのも時事問題みたいなのがあるのね。
合格にあたっての勉強法
話はさかのぼって勉強法。
大学でも高校でも統計の勉強などしたことはなかったのですが、一応3年前に数検を受けたような数学はだいぶ覚えてるぜな子なので、行列とか積分とかはびびらない。が、確率は苦手だった・・・。
というわけで、できるだけ入門書とかではなく質の高いテキストを選びたい、という思いがありました。
まずは統計検定の公式サイトにある例題を見てみる。ほとんどわからん。
というわけで公式の教科書を購入。
- 作者: 今泉忠,田村義保,中西寛子,美添泰人,日本統計学会
- 出版社/メーカー: 東京図書
- 発売日: 2012/04/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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最初さらさらーっと読んでたんだけど、えっ、、、ここまでの知識が要求されるの?ここいらなくね?相関係数の式とか暗記するもんなん??と、ハマる。まあ気にせず一回読みきってしまい、理解した気になってみる。
そして次は一年分しかない過去問。一年分しかないわけだから、大事に扱わないといけない!
日本統計学会公式認定 統計検定 問題と解説(2011年11月)2級・3級・4級
- 作者: 一般社団法人日本統計学会
- 出版社/メーカー: 実務教育出版
- 発売日: 2012/06/10
- メディア: オンデマンド (ペーパーバック)
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というわけで、正解の選択肢しか見ないで、解説は読まずにとりあえず解いてみる。結果。三割。どう考えても撃沈である。
しかしこれで理解しておかないといけないこと、そして覚えておかないといけないっぽい部分を把握し、テキストの二周目。すると今までさらっと読んでいたところが難しい難しい。さらに章末の問題も解こうと試みるもほとんどが計算量が半端無いので手でやるには無理な代物だらけ・・・。これはさすがに解説を読んで諦めることにする。
覚えられない公式(変動係数、標準誤差、相関係数、ベイズの定理)などについては付箋を貼りまくり、その状態でテキストを3周した。だいぶ受験生っぽく、テキストがボロボロになって来ました。30代のおっさんの記憶力なんて、限界があるのだよ。
さすがにそろそろ自信がついてきたので過去問。→5割。だめじゃね???
というわけで仕方なく解説を読んでみる。やはり実践問題を解くのと教科書で理解するのには壁があるのだ。
理解のために
平均や分散の導出もした。
例えば一様分布の場合はΣで求められる!とか。でもその他の式についてはそもそも大学レベルの数学を知らないと計算出来ないものだ、というのがわからず、途方にくれた。
迷った結果もう一冊
そこでもしも一級を受けることになったらきっとこれが必要だ、と思っていた東大本こと東京大学出版会の基礎統計学教科書。
- 作者: 東京大学教養学部統計学教室
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 1991/07/09
- メディア: 単行本
- 購入: 125人 クリック: 3,131回
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これを試験2週間前に購入。公式テキストでは省かれていた部分の多い数式について割と丁寧に解説してある!信頼区間に関しても結構丁寧に書かれており、基礎理解が深まった!(と、ともにこのテキストでは一級は戦えないことを知り愕然としましたが。まあ基礎統計学だもんな・・・)
同様に役にたったのは他の大学の基礎統計学関連の資料。京都大学の定期試験の問題などが公開されており、演習の数がとにかく少なかった自分にはかなりよい材料になった。これらをプリントアウトして帰りの電車で解きまくった。(どこぞの浪人生に見えたに違いない)
その他
Think statsの英語版および日本語版であるオライリーを借りて読んだ。
- 作者: Allen B. Downey,黒川洋,黒川利明
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2012/08/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 6人 クリック: 471回
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機関車の台数に関わる問題なんてまさに試験に出た(解けなかったけどな!!)
あと大学が公開している資料は本当に役に立った(自分の出身校のものは一切見つからなかったけどな!)
特に、ハンバーガー統計学 は一連の実用的な使い方が理解できて大いに役に立った。統計初心者も読んでみるとためになると思う。
詰め
最終週は公式サイトの例題と過去問を全部解き直し。また、自信をつけるために3級の問題も解いてみる(こちらは3ミスとかだった。ミスってちゃいけないのかもしれない)
この時点で手持ちの問題については理解していない部分はゼロ!同じ問題が出たら満点取れる!という状態にまで持っていったつもり。あとは人事を尽くして天命を待つのだよ
終わって
まあ「つもり」ってのはそんなもんだよねえ。焦りもあって公式の算出の選択肢を見落としたり、片側検定の問題で2で割るのを忘れたりということもあり、正解率62.7%でした。事前に「5割とれれば合格らしいよ!」なんて聞いてはいたのですが、やはり資格試験なので65%は取らないと安全圏とは言えぬ・・・と思い、Web合格発表が出るまで不安の日々を送りましたとさ。